パリジェンヌ

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レポート

かつて新宿歌舞伎町が中華マフィアの跋扈する無法地帯だった1990年代から2000年代までに掛けて、歌舞伎町界隈で最も悪名を轟かせていたのが歌舞伎町のランドマークとしてそびえる総合レジャービル「風林会館」があるあたり。2002年9月21日、風林会館1階にある喫茶店「パリジェンヌ」の店内で日本の暴力団組員が、当時歌舞伎町を縄張りにしていた東北系中国マフィアに射殺される事件が発生した。まだ午後7時という時間帯で、一般市民を恐怖の底に叩き込んだ事件として記憶に新しい。

それから10年以上経った訳だが、この喫茶「パリジェンヌ」は変わらず風林会館の1階で営業を続けている。風林会館が建設された昭和42(1967)年から続く老舗中の老舗でもあるが、事件があった当時と比べると改装された店内は明るい雰囲気になった。このビルの所有者もまた台湾華僑であり、歌舞伎町の中華コネクションの根深さを感じる訳だが、喫茶店の中は至って健全そのもの。

客層がちょっと人相の悪い人とかその筋っぽい人とか明らかに同伴だろみたいなカップルとか、さすがその辺は歌舞伎町なんですが、眠らぬ夜の街という土地柄、営業時間は午前3時までと非常に長い。メニューはフード系も充実しまくりで、まるでファミレスのそれを思わせるが値段はお高めだ。やはりここは夜の世界で生きる歌舞伎町の住人にとってのオアシス。そんな空間で過ごすひと時は、決して昔の無法地帯のような張り詰めた空気ではなかった。歌舞伎町も随分大人しくなりました。

店舗写真

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