レポート
埼玉県川口市西川口…この地名を聞くだけでも思い当たる節があるプレイボーイな男性諸氏は背筋にスキマ「風」が「俗」っと走るような感情に襲われる、そんな街であろう。まあ実際そのようなクソ怪しい街だった訳だが、近年はそのような業者も鳴りを潜めて、ソッチ系の怪しい店が空きテナントとなった場所に中国や東南アジアの店が続々入居して新興チャイナタウンになりつつある。もう、どこを見回しても中華料理中華料理中華料理…どこの国やねんといったところである。
そんな西川口で居心地の良さそうな純喫茶を探そうとしたのだが、これが全くもって見つからず。喫茶店一軒探す間に中華料理屋が10軒、韓国料理屋が5軒、タイ・インド・東南アジアの各国料理店がそれぞれ1軒ずつ見つかるような街である。ましてや駅周辺にはもちろんスタバのような意識高めなチェーン店もなく、ドトールすらありませんという喫茶砂漠西川口。
だがそんな我々の前に救いの手を差し伸べるかのように佇んでいたのは、西川口駅西口のパチンコラスベガスの前にあった、こちら「ラボ」。何やらミッドセンチュリーでテクノ感溢れる店名のロゴがそそられる。何かの研究所でしょうかね…とそんな訳もなく、看板には「Restaurant Cafe」とあるので間違いなく街の喫茶店だ。
レストランカフェという通りこちらはフード類にこだわりがある。カツカレーにオムライス、ハンバーグにポーク生姜焼き、ビーフシチューに魚介ミックスフライ、定番のナポリタンもあれば何故か稲庭冷やしうどんまで、デザート類も含めれば結構なレパートリーがある。しかしここは男の街・西川口である。客層は全員オッサンだらけなのは言うまでもない。向かいのパチンコ屋の常連客か、近くのお風呂屋さん街に「ひとっ風呂」浴びに行く客か知りませんけども、店内もゆとりがあって然程混んでおらず、たいそう居心地の良い空間で本格派のカツカレーを思う存分頬張り、満足の昼下がりであった。