純喫茶ラブ

未分類

レポート

晩秋の11月末に台東区清川の玉姫稲荷神社で行われる「靴のめぐみ祭り市」。浅草地域と言えば弾左衛門でも知られる古くから伝統的な皮革産業が盛んな土地柄であり、その関係で玉姫稲荷神社では皮革関係業者が靴や革製品の即売会を開催しておりお安く本革製品にありつけるチャンスで、何度かこの日にお邪魔しているのだが、普段はドヤ街山谷のど真ん中にありホームレスや日雇い労働者、訳の分からない露天商などがわんさかといる場所で近寄り難い雰囲気がある。

その神社のすぐ南側を東西に走る「アサヒ会通り」は、近隣のいろは会商店街と同様に山谷地域にある商店街の一つ。買い物とドヤ街探訪を済ませた後に一服する場所を探していたら見つけたのがこちらの「純喫茶ラブ」である。玄関横の公明党ポスターにもグッと来るものがあるが、店の名前も安直すぎて素敵。

間口の狭い下町情緒満載の店の玄関を開けると鰻の寝床型の店内は二人掛けと一人掛けテーブル席が両側に配され中央に通路が配されており、特に路線バスの中にいるかのようにカマボコ型に湾曲している天井部分がユニーク。壁紙が白黒ストライプなのもあって独特な空間が醸し出されている。店を一人で切り盛りする奥様は若干日本語が苦手なようで、恐らくは外国からやって来られたのだろう。コーヒーだけササッと頂いただけなのだが、最寄り駅からも離れていて意外に落ち着ける喫茶店が少ない界隈なので、たまたまこの店に辿り着けて助かった。

店舗写真

タイトルとURLをコピーしました