古書街神保町は純喫茶密集地帯で、まあ有名過ぎて今更DEEP案内で言う程かなあと思うんだけど、やっぱり唯一無二な感じに圧倒されてしまう店があるので、伝えずにはいられない。古書街の裏手の路地にひっそり佇む「ミロンガ・ヌオーバ」。
創業昭和28(1953)年の老舗で、レンガ壁の外観がシックであるが、上を見ると戦後の香りが漂う波トタン葺きの建物。店の看板にも「珈琲&世界のビール」とある通り、喫茶店として使うもよし、バーとして使うもよしな空間である。店内BGMには常にアルゼンチンタンゴが掛かっており、客層も白髪の紳士かお上品なマダームばかり。神保町もまた独特な文化がありますよねぇ…
オーダーしたのは「自家製珈琲酒」。コーヒー豆を焼酎に付けた一品は喫茶店とバーが一緒くたになったこの店のアイデンティティそのもののようだ。アルコール度数が高く、少量でも結構回ってくるが、珈琲酒はまさにケーキのような甘味がピッタリ合う。是非ともお試しあれ。